異なる個性を生かして組織のチカラに〜エニアグラムを仕事で活かす〜

楽しい会社づくり / 従業員満足
2018年01月15日 by 川田 新平

目次

ジョンソンホームズの川田です。

前回は、当社の業績検討会議を事例に「社員を知る」といったテーマでお話ししました。

社員一人ひとりの話を聞いていると、「それは違うだろう」「こう考えるのが普通だろう」と感じることがしばしば...。

エニアグラムとの出会いが、新しい気づきを与えてくれました。

人は皆違って、自分は一つの正解に過ぎない

人間の本質を9つのタイプに分類するエニアグラムは、ギリシャ哲学にルーツをもつ人間学の一つであるといわれています。

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※<画像>ウィキペディア参照

以前、ヤマチユナイテッドの研修の中で、各自が自分のタイプを知った上でお題に対して絵を描くというワークが行われました。

完成した絵を見て衝撃でした。同じお題で描いて、こんなにも違うものかと。

9つのタイプは特徴が異なり、それぞれにプラスとマイナスの面や、強みと弱みがある。

一つの事象にも解釈の仕方は9通り。エニアグラムには、そのどれもが正しいといった考え方があります。

それまで私は、真実は一つだと思っていました。ところが、そうではなかった。

日ごろ社員に対して声高に言っているのは9分の1のことでしかなく、想いがあるとはいえ「人をわからせよう」とやっていたことは、まったく違っていたなあと...。

過去には、どうしていつもあんな言動をするのか。相手の言っていることがさっぱり理解できないことがありました。

なぜかと振り返れば、私の考え方や価値観の枠から外れていたからだろうと思います。

どんな言動もその人なりの大切にしている価値観と結びつき、その価値観が異なれば、結論は違うものとなる。

また、目標やゴールへの向かい方も人それぞれ。

自分を知り相手を知り、"違い"はあっても"間違い"はなく、全部アリなんだと気づいていくことで、話を聞けるようになりました。

そして、「自分は正解の一つでしかない」ということを心がけるようにもなりました。

組織の成長には全タイプの社員の活躍が必要

エニアグラムを組織運営の参考にもしています。

私は自分のタイプを自覚しつつ、それぞれの意見を聞いて影響を受けた上で意思決定するようにしています。

(ちなみに私はタイプ3の達成者)

エニアグラムの主な九分類法

※ウィキペディア参照

タイプ1:改革する人

良識的で理想主義のタイプ。高潔。きっぱりした。自己抑制的で、完全主義者。

タイプ2:助ける人

思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ。寛容。気持ちを表現する。八方美人。所有欲が強い。

タイプ3:達成する人

成功志向で実際的なタイプ。適応力がある。卓越している。強迫観念に駆られた。外面を気にする。

タイプ4:個性的な人

繊細で引っ込みがちなタイプ。表現力がある。ドラマティック。自己陶酔的。気まぐれ。

タイプ5:調べる人

真剣で知的なタイプ。洞察が鋭い。革新的。秘密主義的で、孤立する。

タイプ6:忠実な人

真剣に関わる、安全志向なタイプ。愛嬌のある。責任感が強い。心配性で、疑り深い。

タイプ7:熱中する人

活動的で、面白いこと好きなタイプ。自発的。多芸多才。欲張りで、注意散漫。

タイプ8:挑戦する人

パワフルで、仕切るタイプ。自信に満ち、判断力に富む。強情で、対決的。

タイプ9:平和をもたらす人

のんびりしていて、控えめなタイプ。受容的。安心させる。周りに合わせる。自己満足的。

自分には気づいていないことが山ほどあるので、違う価値観から教わることも多いのです。

ジョンソンホームズを大きくしよう、良い組織にしようと思うと、すべてのタイプの社員が活躍できることが必要で、また、トップがどれだけ人を受け容れられるかで、活躍できる人の量が決まるということも気づきでした。

さらにいうと、組織を上手くまわしていくには、他者に対する寛容性というものが非常に大事だなあと実感しています。

エニアグラムを活用して個性を生かし合う

JH集合写真2013.jpg

私のひとつの仮説ですが、30代からいろいろな経営者の方を見てきて、10億手前と100億近くまでいく住宅会社の違いは何だろうと考えると、この他者寛容性が高いか低いかに紐付いているのではと感じています。

自分を知ることで、自分の生かしどころ・抑えるべきところがわかり、人は皆違うということを理解し、その社員がどのタイプなのかを知ることで、プラス面の個性を生かすにはこうすれば良いのかと考えることができます。

組織の中で個人が互いに影響し合い、さらに特徴・個性を生かし合う関係のために、エニアグラムを活用してみるのもアリだと思います。

エニアグラムとの出会いと同時期に、書籍や経営者の方から、何のために組織は必要なのか、人の生かし方や関係づくりについての学びがありました。

ウチでは、チームというものをとても大事にしています。

そのお話は次回に。

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