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ジョンソンホームズの川田です。
春になり、新入社員が加わると、多くの会社が「新たな体制でがんばろう!」と気持ちを新たにしていくものです。
社員が増えていくのはうれしいことに違いはないのですが、新入社員もやりがいを持って働ける環境作りが重要です。
今回は実体験をもとに、「ミッションの重要性」と「社員のやりがい」についてお伝えします。
社員のやりがいとは?
社員がやりがいを持って仕事ができるとはどのような状態でしょうか?
仕事のやりがいについて、考えてみます。
仕事やりがいとは、仕事や仕事の対価から得られる充足感
仕事におけるやりがいとは、仕事をすることで満足感や達成感を得られる状態のことです。
仕事で結果を出したときや、お礼や感謝の言葉をもらったときなどに、社員はやりがいを実感します。
自分の仕事の意味を見いだすこと、報酬面や上司からの評価、人によっては自身の成長を感じることなどがやりがいを感じることにつながるのです。
仕事にやりがいを見いだすことで、生産性が上がり、さらにやりがいが増すといった好循環になることが期待できます。
社員のやりがいを高める方法
仕事にやりがいを見いだせれば、自分から前向きに仕事を進めるようになり、好循環が生まれます。
しかし、社員の誰もがやりがいを感じて仕事をしているわけではありません。
企業は、やりがいを感じていない社員に対しても、やりがいを見いだせるような環境作りをする必要があります。
社員のやりがいを高めるためには、人の仕事に対する欲求を「衛生要因」と「動機づけ要因」に分けて考える方法があります。
これは、アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグ氏が発表した「二要因理論」とよばれる理論です。
二要因理論では、「衛生要因」と「動機づけ要因」をバランス良く充実させることが大切だといわれています。
衛生要因
衛生要因は、満たされないと不満に思ってしまうというものです。
衛生要因には、以下のようなものがあります。
- 会社の方針と管理
- 監督
- 仕事上の対人関係
- 作業環境
- 身分
- 安全保障
- 給与
衛生要因を向上させるには、会社のビジョンやミッションの浸透、評価制度、福利厚生の充実などの取り組みをする必要があります。
ただし、衛生要因は不満解消を目指すものであり、これ自体が仕事へのやる気につながるものではありません。
動機づけ要因
動機づけ要因は、働きがいを作る意欲につながるものです。
動機づけ要因には、以下のようなものがあります。
- 達成
- 承認
- 仕事そのもの
- 責任
- 昇進
- 成長の可能性
動機づけ要因からやりがいを高めるには、適切な目標管理制度、評価制度とそれに伴った昇進やキャリア開発が重要になるでしょう。
動機づけ要因はなくてもただちに問題になるわけではありませんが、動機づけ要因があり、それが満たされることで、やる気の向上につながるというものです。
社員のやりがいをアップさせるためには、衛生要因に問題がある場合は解消し、動機づけ要因を積極的に満たしていくことが重要です。
働く喜びを感じ、モチベーションアップにつながる方法をこちらで紹介しています。
社員のやりがいを高めるミッション作りの事例
ジョンソンホームズでは、社員のやりがいを高めるために、衛生要因の一つである「ミッション」作りを行なっています。
さらに、ミッションミーティングを実施することでミッションが浸透し、驚くべき変化がありました。
ここでは、ジョンソンホームズの事例を共有いたします。
ミッションって大事?半信半疑からのスタート
「ジョンソンさんの社員はすごくいきいきしていますね」
当社の視察に訪れる多くの会社の方々がそう言ってくれます。
ですが、もともとそうだったかといえば、そうでもありませんでした。
以前から、人を含めて良い資源はたくさんあると感じていたのですが、そのポテンシャルを活かしきれず、会社としての強みにいまいち欠けていました。
私自身、軸が定まらずモヤモヤしていたので、活かしようもなかったわけですが。
会社経営の勉強会などを通して、周りからミッションを作ることを勧められていたものの、そのときはなぜ必要なのかがさっぱりわからない。
ミッションは作ったほうが良いと聞くので、効果はどれほどなのか半信半疑ながら取り組んでいたというのが実際のところです。
〈ジョンソンホームズのミッション〉
私たちは、いつまでも続く、自分らしい幸せな暮らしをお届けします。
〈私たちが大切にする7つのこと〉
- 幸せな暮らしを増やすこと
- 自分らしく生きること
- あなた想いであること
- 人とのつながりを大切にすること
- 常識にとらわれない自由な発想
- やりがいを持って楽しく働くこと
- 社員みんなで会社を育てること
自分たちの会社は何のためにあるのか、社員にはどう働いてほしいか、お客様にはどんな価値を提供するのか...
まずは、それまで考えたり口にしたりしてきたことを、あらためて整理してミッションとして明文化しました。
それが、上記のミッション内容です。
ミッション作りのコツについては、こちらのコラムでも紹介しています。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
共有・浸透ポイントは、ミッションミーティングを行なったこと
明文化はしたのですが、肝心な社員が受け止めている様子は見られず、どうしたら伝わるんだろうか...と、私のモヤモヤにはイライラも加わっていました。
そこで、まずは社員とのミッションミーティングなるものをスタートさせてみたのです。
これは、「幸せって何だろう?」「やりがいとか自分らしさとかって何だと思う?」などといった投げ掛けに対して、社員自身が考えていることを、これまでの経験やいろいろな側面から話してもらう場として設けました。
自分事として考え発言することで、ミッションが社員それぞれ、腑に落ちるのではないかと思ったのです。
すると、「実はこんな機会を求めていたでしょ?!」と思わずツッコミたくなるくらい話してくれたのです。
特に中途入社した社員の思考がとても濃く熱かったことには驚きました。
私にとっても、さまざまな考え方を知ることはとても新鮮で、何だかワクワクするものを感じるようにもなっていました。
このミーティングを繰り返していくうちに、ミッションが社員の"内側"に行き渡っていくようになったのです。
ミッション共有後、社員が自ら走り出し驚くべき変化が
ミッションの共有・浸透で、驚くべきことに明らかに社員がいきいきと輝きはじめたのです。
私は自分が営業担当だったこともあり、会社の花形は営業職だろうと考えていました。
しかし、その思い込みは見事に打ち破られました。
営業以外の部署も、まさに目を見張るほど活性化しはじめたのです。
例えばアフターメンテナンスの部署では、オーナー様宅に定期点検訪問する中で、何かプラスアルファでできることはないかと考えるようになりました。
積算部署では、お客様と対面する営業スタッフがもっと使いやすいようにやりやすいようにと、書類やら仕組みやらを検討して導入したり。
気がつけば社員が自発的に、お客様や仲間の役に立つことはないか、どうしたら自分たちがもっと楽しく働けるかを考え、とんでもなく走り出していたのです。
また、入社する社員が変わりました。
お客様、ひいては社会を幸せにする価値を提供しているという考えや、自分がどんな働き方ができるかに共感した人が入ってくるのです。
さらにいろいろな社員が輝きはじめたことで、業績が大きく変わりました。
会社の業績は、お客様に喜んでもらうための過程を本気で楽しむこと、その社員たちの活躍が会社の利益や、新たな顧客サービスを生み出すことにつながっているのです。
ミッションが浸透すると、会社全体が良い方向へ
「お客様を幸せにする」という、自分の仕事の価値に誇りを持ち、その仕事によってお客様から感謝される喜びを得る。
喜びにあふれる彼らを見て、仕事で幸せを感じられることがいかに大切であるか、また、これが自然な社員の姿なんだよなと実感したものです。
当社は現在、社員一人ひとりが自分の役割を認識し、みんなで同じベクトルに向かって行動することが浸透し、そして、仕事を楽しもうという風土が醸成されつつあります。
この経験から私は、打ち立てたミッションが社員にとっての仕事の意味を大きく変え、やりがいを生み出すことに結びついたのだと確信したのです。
決して大げさではなく、驚きと感動の連続という体験をさせてもらっていて、ちゃんとミッションを作って良かったとつくづく思います。
社員はもっと仕事を楽しみ、輝くことを目指そうとして良いはずで、会社は社員を輝かせることで良い方向へと向かうサイクルが回りはじめるのだとしたら、みんなが幸せになれるのにと思うのです。
もしモヤモヤを抱えているという経営者の方がいましたら、面倒でもまずはミッションを作ってみてはどうでしょう。
そのモヤモヤが、すっきりと晴れる日がくるかもしれません。
職場の士気を高めるためには上司の心掛けが大切です。
こちらのコラムで解説しています。
職場の士気を高めるには?社員の士気は上司の心掛けで変えられる!
社員のやりがいを高めるためにはミッション作りが効果的
社員のやりがいとは、仕事をする中で充実感を得られることですが、すべての社員がやりがいを持って仕事に当たっているわけではありません。
より多くの社員がやりがいを持って働いてもらうためには、環境作りが重要です。
社員のやりがいを向上させるには、「衛生要因」と「動機づけ要因」に分けて考える必要があります。
衛生要因では、会社のビジョンやミッションの浸透、作業環境や給与面に対する取り組みが重要。
また、動機づけ要因としては、評価制度の充実や昇進、キャリアアップなどを進める必要があります。
ジョンソンホームズでは、ミッションの浸透をはかるため、ミッション作りとあわせて、ミッションミーティングを実施し、社員の働き方が大きく変わったのです。
経営のヒントを知りたいという方は、ぜひ一度ジョンソンパートナーズへご相談ください。
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