経営戦略
センスに頼らず暮らしを形にする設計思想

こんにちは。ジョンソンホームズの川田です。
前回のコラムでは、
アーバンアウトドアハウスがなぜ「営業力」ではなく、「共感」で売れるのかについてお話しました。
>>営業トークを頑張らなくても、話が刺さる理由
アーバンアウトドアハウスでは、
• ターゲット
• コンセプト
• モデルハウス
• 世界観
を一貫させることで、
「これは自分向けの家だ」と感じてもらえる状態をつくっています。
今回は、その暮らしを実際の間取りにどう落とし込んでいるのか。
アーバンアウトドアハウスが大切にしている
「設計思想」についてお話したいと思います。
コンセプト住宅で「設計思想」が重要な理由
最近、多くの住宅会社で、
• お客様要望が増えすぎてプランがまとまらない
• コンセプト住宅なのに普通の家になってしまう
• 営業担当によって提案内容に差が出る
• 設計業務が複雑化している
という悩みが増えています。
特にコンセプト住宅では、
「自由設計」と「ブランドコンセプト」の両立が非常に難しくなります。
お客様の要望をすべて優先すると、少しずつ本来のコンセプトが崩れてしまうからです。
例えば、
• 土間が小さくなる
• 外とのつながりが弱くなる
• 趣味空間が減る
• 動線が複雑になる
• 収納の考え方が変わる
など。
一つ一つは小さな変更でも、積み重なることで、
「アーバンアウトドアハウスらしい暮らし」ではなく
「普通の家」になってしまうことがあります。
だからこそ、アーバンアウトドアハウスでは
最初に「設計思想」を共有することを大切にしています。
設計思想とは何か?
アーバンアウトドアハウスにおける設計思想とは、
「この暮らしを実現するために、各スペースをどう考えるか」
という基本設計の考え方です。
単に間取りをつくるのではなく、「どんな暮らしを実現したいのか」を基準に設計しています。
例えば、
• 外と中をどうつなげるか
• アウトドア用品をどこに収納するか
• 帰宅後にどう移動するか
• 家族がどこで自然に集まるか
• 趣味と暮らしをどう共存させるか
などを、空間ごとに整理しています。
これは単なる間取りルールではなく、
「理想の暮らしを、どう空間で再現するか」というルールです。
動線設計まで含めて「暮らし」を設計する
特に大切にしているのが、動線の考え方。
例えば、アウトドアから帰ってきた時、
• どこに荷物を置くのか
• どこで着替えるのか
• どこで汚れたものを洗うのか
• どこを通ってリビングに入るのか
まで考えています。
これは単に「便利な動線」を作るためではありません。
アウトドアや趣味を、日常の中でストレスなく楽しめる暮らしをつくるためです。
つまりアーバンアウトドアハウスでは、
「空間」
ではなく、
「生活行動」
から間取りを考えています。
設計思想が営業の再現性を高める
この設計思想は、営業面でも非常に大きな役割を持っています。
アーバンアウトドアハウスではプランヒアリングの前に、
この設計思想ツールを使ってお客様に説明しています。
するとお客様自身が、
• 自分たちはどんな暮らしをしたいのか
• どんな空間を大切にしたいのか
• 何を優先するべきなのか
を整理しやすくなります。
その結果、
「なんとなく要望を追加していく」のではなく、
「理想の暮らしを実現するための選択」ができるようになります。
また、営業担当による提案品質の差も出にくくなります。
コンセプト住宅は、営業担当の理解度によって、提案内容に差が出やすい商品なのです。
設計思想が整理されていることで、
• どこを優先するべきか
• 何を守るべきか
• なぜこの空間が必要なのか
を説明しやすくなるからです。
つまり、
「営業センス」ではなく
「ブランドとしての再現性」を作りやすくなるのです。
規格プラン化による業務効率向上
さらに設計思想があることで規格プランとの整合性も高まり、業務効率も向上します。
• プラン作成負荷
• 打ち合わせ時間
• 設計修正回数
を減らしながらも、アーバンアウトドアハウスらしい暮らしをしっかり実現できるようになります。
コンセプト住宅は、自由設計だけを追求すると、設計・営業ともに属人化しやすくなります。
だからこそ、「どんな暮らしを実現するブランドなのか」を、設計思想として整理しておくことが重要なのです。
理想の暮らしを再現するために
私たちは、単に「家」をつくりたいわけではありません。
アーバンアウトドアハウスが目指しているのは、
「好きなことを、もっと日常に取り込める暮らし」です。
その暮らしを、誰が提案しても、どの地域でも、
しっかり再現できるようにするために、設計思想という考え方を大切にしています。
コンセプト住宅は、単にデザインを整えるだけでは成立しません。
「どんな暮らしを実現するか」を、
設計・動線・収納・空間構成まで含めて整理することが重要だと考えています。